こんにちは ものずきです。
本ブログにお越しくださりありがとうございます。
今回は、ラミーの万年筆「サファリ」で使えるカートリッジインクとコンバーターについてお話しいたします。

ではさっそく!
まずは、規格や適合するものについて簡単に説明しますね。
- 「サファリ万年筆」は、カートリッジ・コンバーターが使える両用式万年筆です。
- ラミーの万年筆は、メーカー独自の規格。カートリッジインク・コンバーターはラミー純正品を使用してください。
- セーラー、パイロット、プラチナ、パーカー、ペリカン、モンブラン…など、他メーカーのカートリッジ・コンバーターは基本的に使用できません。
- 矛盾しますが…互換性がある他社のカートリッジをひとつご案内いたします。
- ラミー「LT10」カートリッジ
- オンライン「コンビカートリッジ」
- ラミー「LZ28」コンバーター
- ラミー「LZ27」コンバーター
ラミー「サファリ万年筆」で使えるカートリッジインク
- ラミー「LT10」カートリッジ
- オンライン「コンビカートリッジ」
ラミー「LT10」カートリッジ

- 商品番号|LT10
- 入り数|1箱5本入
- カートリッジのサイズ|およそ68mm×7mm
- インクの容量|およそ1.2mL~1.3mL(推定)/本
- 生産国|ドイツ
インクは全7色
商品番号 | インクの色 |
---|---|
LT10BK | ブラック |
LT10BL | ブルー |
LT10BLBK | ブルーブラック |
LT10RD | レッド |
LT10GR | グリーン |
LT10TQ | ターコイズ |
LT10VT | ヴァイオレット |
カートリッジの形状・特徴

カートリッジの挿し込み口は、インクに合わせて色がついています。
写真は、ブルーブラック、ブルー、レッドです。

カートリッジのお尻のほうには段差があります。
この段差は、カートリッジの装着方法に関係しています。(後ほど)
簡単にカートリッジを装着できるような仕組み

サファリ万年筆の胴軸内部には、線状の突起が8本あります。

カートリッジの段差が胴軸内部の突起に引っかかるようになっています。
したがって、カートリッジは胴軸の奥まで入っていきません。

胴軸からカートリッジの挿し込み口が顔を出しています。
このまま胴軸を右に回して締め終えれば、カートリッジも挿入・装着される仕組みになっています。
「シェーファーの万年筆(シェーファー純正カートリッジ使用)」
「ペリカンのペリカーノJr.(ペリカン純正カートリッジ/ロングタイプ使用)」
なども、胴軸にカートリッジを入れて締めていくと装着されます。
「サファリ万年筆」で使える!互換性のあるカートリッジインク

「コンビカートリッジ」
ドイツメーカー「オンライン」のカートリッジインクです。
□メーカー|オンライン(ドイツ)
□入り数|1箱5本入
□サイズ|およそ68mm×7mm
□インクの容量|およそ1.2mL
□生産国|EU
カートリッジの特徴

「欧州共通規格」
「ラミー(独自規格)」
ふたつの挿し込み口を持ったユニークなカートリッジです。

サイズや形状はラミーのカートリッジと同じ。
写真上が「コンビカートリッジ」
下が「ラミーLT10」

サファリ万年筆で使用するときは、色のついた大きい口の方を挿し込んでいきます。
挿し込み方は、ラミーの純正カートリッジと同じです。

欧州共通規格を採用している万年筆で使用する場合は、色のついていない細い口のほうを挿し込みます。
写真は、無印良品「アルミ丸軸万年筆」です。
挿し込む方向を変えることで、「ラミーの万年筆」「欧州共通規格の万年筆」に対応することができます。
実際に「コンビカートリッジ」を挿し込んで使用したことがある万年筆を表にまとめました。
メーカー | 品名 | 挿し込み口 |
---|---|---|
ラミー | サファリ万年筆 | ラミー規格側 |
ラミー | abc | ラミー規格側 |
ラミー | アルスター | ラミー規格側 |
ウォーターマン | エンブレム | 欧州共通規格側 |
オート | セルサス | 欧州共通規格側 |
カヴェコ | パケオ | 欧州共通規格側 |
シュナイダー | ベース | 欧州共通規格側 |
ペリカン | ペリカーノJr. | 欧州共通規格側 |
ミドリ | MD万年筆 | 欧州共通規格側 |
無印良品 | アルミ丸軸万年筆 | 欧州共通規格側 |
ラミー「サファリ万年筆」で使えるコンバーター
- ラミー「LZ28」コンバーター(メーカー推奨)
- ラミー「LZ27」コンバーター
ラミー「LZ28」コンバーター

□商品番号|LZ28
□サイズ|およそ71mm×7.8mm(最大径)
□インクの容量|およそ0.8mL前後
□方式|回転吸入式
□生産国|ドイツ
【適合する万年筆】
サファリ/joy/アルスター/ルクス/abc/nexxなど


「LZ28」には2つの突起があります。突起をサファリ万年筆の首軸にある細い溝に入れます。
コンバーターをしっかり固定することできます。

「回転吸入式コンバーター」
(回転式/スクリュー式)
つまみを左に回すと中のピストンが下がり、右に回すと上がります。
つまみを回転させながらインクを吸入していきます。
ラミーに限らず、各社のコンバーターでもよく用いられる方式です。
【参考】ラミー「LZ27」コンバーター

□商品番号|LZ27
□サイズ|およそ71mm×7.8mm(最大径)
□インクの容量|およそ0.8mL前後
□方式|回転吸入式
□生産国|ドイツ
【適合する万年筆】
cp1/アイオン/ステゥディオ/
アクセント/スカラ/イデオス/
ダイアログ/インポリウム/ロゴなど
基本的に、ラミーサファリ万年筆には「LZ28(赤いほう)」が推奨となりますが、「LZ27」も使用可能です。

「サファリ スケルトン(Lamy vista)」に「LZ27(黒)」をコーディネイト。
クールです。ささやかなロマンです。

「サファリ シャイニーブラック(black)」に「LZ27(黒)」をコーディネイト。
軸を取り付けるとコンバーターは隠れてしまいますが…汗
黒で統一。自己満足度はアップ?
あえて「LZ27(黒)」を取り付けるのも、こだわり・たのしみのひとつかもしれません。
ラミー「LZ28」と「LZ27」の違い
- ボディーに突起が「ある」か「ない」か
- つまみの色が「赤」か「黒」か
- サイズや挿し込み口の規格は同じです。

【参考】使用済みカートリッジを再利用する

*自己責任となります。あらかじめご了承ください。
コンバーターの代用として、使用済のカートリッジインクを洗浄して再利用する方法です。
セコい?エコ?万年筆ユーザーにとっては定番スタイル?です。
注射器型のスポイトで空カートリッジにインクを注ぎ、挿し込みます。
コンバーターより多くインクが入ります。
カートリッジの挿し込み口が劣化しますので、何度も繰り返し使えるわけではありません。
割れ目やゆるみがないか確かめて使ってくださいね。

次の項目は参考としてご覧ください。
「新品なのにペン先に青いインクがついてる!」と心配になられた方へ
基本的に「返品になった商品」「中古品」ではないので、心配ありません。

ラミーの万年筆は、生産工程でインクを入れ、筆記テストが行われています。
その際に使用したインク(ブルー)がペン先周辺や首軸内部に残っていることがあります。
真新しいサファリのペン先にインクがついていても問題はありません。
【参考】サファリ万年筆(新品)のペン先を水に浸した時の画像

いままで購入したサファリ、そしてabcやアルスターも全部インクが残っていました。
すべてにインクが充填され、筆記テストが行われた証ですね。

初回、本体に付属しているカートリッジ(ブルー)以外の色を入れる場合、気になる方は洗浄しておきましょう。
残っているインクはわずかなので、水道で洗い流す程度で十分です。
ペン先周辺、そして首軸の内側(カートリッジやコンバーターを挿し込むほう)からも水を流します。インクが出ないぐらいになればOKです。
その後、柔らかい布やキッチンペーペーなどで水分を拭き取り乾かしてください。
洗浄しなかったからといって、大きなトラブルにつながることはないと思います。

まとめ
今回は、ラミーの万年筆「サファリ」で使えるカートリッジインク・コンバーターについて説明してきました。
- 「サファリ万年筆」は、カートリッジ・コンバーターが使える両用式万年筆です。
- ラミーの万年筆は、メーカー独自の規格。カートリッジインク・コンバーターはラミー純正品を使用してください。
- セーラー、パイロット、プラチナ、パーカー、ペリカン、モンブラン…など、他メーカーのカートリッジ・コンバーターは基本的に使用できません。
- 他社のカートリッジで互換性があるものも。
- ラミー「LT10カートリッジ」
- オンライン「コンビカートリッジ」
- ラミー「LZ28」コンバーター(メーカー推奨)
- ラミー「LZ27」コンバーター
- コンバーターの代用として、使用済のカートリッジインクを再利用する方法も。
以上、ラミーの万年筆「サファリ」で使えるカートリッジインク・コンバーターでした。
最後までお読みくださり
ありがとうございます。
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