本ブログには広告が含まれています。

オートの万年筆「セルサス」で使えるカートリッジ・コンバーター【互換性】

こんにちは。
本ブログにお越しくださりありがとうございます。

今回は、オートの万年筆「セルサス」で使えるカートリッジインクとコンバーターについてお話しいたします。

オートからは、カートリッジインク「FCR-6」が販売されています。インクの色は「ブラック」と「ブルーブラック」です。

一方、コンバーターは発売されていません。

他の色のカートリッジインクが欲しい場合やコンバーターを使用したい場合、どのメーカーのものを選べばいいのか、規格が合うかどうか(互換性)も気になるところです。

本記事ではセルサスの互換性もふまえながら、使用したもの・確認したものを中心に、カートリッジインク・コンバーターを紹介しています。

カートリッジやコンバーターを購入する前の参考としてご一読ください!

ものずき
ものずき

では、さっそくまいりますね。

*メーカー・ブランド名は敬称略にて失礼いたします。

オート「セルサス」万年筆の互換性

セルサスの互換性「3つのポイント」
  1. 欧州共通(ヨーロッパ)規格のものが使える
  2. どれでも「セルサス」に合うとは限らない
  3. 独自規格は適合しない

「欧州共通規格」のものが使える

【欧州共通規格】
「ヨーロッパ共通規格」「ヨーロッパ標準」「欧州統一規格」「ヨーロッパタイプ」「国際標準」…
いろいろな呼び方があります。どれも同じ意味合いで使われています。
以下、「共通規格」と書きますね。

「セルサス」は、「共通規格」のカートリッジ・コンバーターを使用できます。同規格を採用しているメーカーは多数あります。

「共通規格」を採用しているメーカー間であれば、一定の互換性があります。

カートリッジインクやコンバーターの選択肢が増え、たのしみ方もひろがります。

どれでもセルサスに使えるとは限らない

先ほどの話しと少し矛盾しますが、共通規格とはいえ

・挿し込むことができても抜けやすい…
・カートリッジインクは挿し込めたけど、コンバーターのほうは合わない…
(カートリッジもコンバータも同じメーカーなのに、なぜ?)

など、相性の良し悪しがあります。

「独自規格」のメーカーは適合しない

「独自規格」

メーカー独自の寸法・形状でつくられており、他社との互換性をもたないもの。
(例)
パイロットの万年筆には、パイロットのカートリッジ・コンバーターしか適合しない。
パイロットのカートリッジ・コンバーターは、他社の万年筆には使えない。

  • セーラー(日本)
  • パイロット(日本)
  • プラチナ(日本)
  • アウロラ(イタリア)
  • クロス(アメリカ)
  • シェーファー(アメリカ)
  • パーカー(イギリス)
  • ラミー(ドイツ)

以上のメーカーは「独自規格」のカートリッジ・コンバーターになります。

したがって、セルサスとの互換性がありません。

また、セルサスに付属していたカートリッジインクやオートの「FCR-6」も、独自規格メーカーの万年筆には使用できません。

以上をふまえて、カートリッジインクから書いていきますね。

カートリッジインク

共通規格のカートリッジは

【ショートタイプ】

□長さ|約38mm
□1本のインク容量|おおよそ0.7~0.8mL程度

【ロングタイプ】

□長さ|約73mm
□1本のインク容量|おおよそ1.4mL程度

2つにタイプ(サイズ)があります。

セルサスはどちらのサイズも軸に収まります。

ものずき
ものずき

次の表をご覧ください。
セルサスで使用した場合の結果をまとめた表です。

メーカー名
(タイプ)
入り数セルサス
エルバン
(ショート)
6本入
カヴェコ
(ショート)
6本入
シュナイダー
(ショート)
6本入
ダイアミン
(ショート)
6本入
モンブラン
(ショート)
8本入
オンライン
(コンビカートリッジ)
5本入
ウォーターマン
(ロング)
8本入
ペリカン
(ロング)
5本入
注意

ウォーターマンのカートリッジ(ロングタイプ)を使用したところ、挿し込み具合がゆるい感じでした。

ここで紹介するのは!
  • ショートタイプ「エルバン|トラディショナルインク」
  • ロングタイプ「ペリカン|4001」

エルバン|トラディショナルインク


1700年にはインクの生産を本格化したというフランスの老舗「エルバン」。

カートリッジインクは全23色と豊富。

インクの流れや書き味もよく、バランスの取れたインクです。

トラディショナルインク
□入り数|6本
□サイズ|ショートタイプ
□容量|0.7~0.8mL/本
□生産国:フランス
□色|全23色

ペリカン|4001 GTP/5カートリッジ

ドイツ・ペリカンの定番インク「4001」。

万年筆ユーザーなら一度は通る道(インク)と言っても過言ではありません。

カートリッジ1本の容量が大きいロングタイプ。

書きものが多く、ショートタイプではすぐ交換時期が来てしまう方に。

インクは全8色です。

商品番号入り数
4001
GTP/5
ブラック5本入
ブルーブラック
ロイヤルブルー
レッド
ターコイズ
ダークグリーン
バイオレット
ピンク

コンバーター

メーカー名
(商品番号)
セルサス
カヴェコ
(10001955)
シュナイダー
(BS166106)
シュミット
(K1)
デザインフィル
ミドリカンパニー
MD万年筆用
(38124006)
ナカバヤシ
ペンフォート用
(TR-CONVERTER-1)
ペリカン
(C499)

「カヴェコ」「シュナイダー」「シュミット」「ペリカン」といった「ドイツブランド」のコンバーターが合いやすい傾向です。

ナカバヤシ「ペンフォート用」は、挿し込み口の内径がやや小さいため、しっかり押し込んでくださいね。ひとたび入れば、「がっちりホールド!」という感じです。

寺西化学工業「ギター万年筆」や日本出版販売「フォンテ」に付属しているコンバーターは、適合しませんでした。

ここで紹介するのは!
  • 相性も良好!手頃な価格でコンバーターを選ぶなら「ミドリ|MD万年筆用」
  • インクの視認性、金属パーツをあしらったワンランク上の雰囲気なら「ペリカン」

ミドリ|MD万年筆用コンバーター

□商品番号|38124006
□サイズ|75mm/直径7mm
□容量|およそ0.8mL
□方式|回転吸入式
□生産国|ドイツ
□発売|デザインフィル・ミドリカンパニー(日本)

全体は樹脂でできています。

MD万年筆用コンバーターは「ドイツ(シュミット社)製*」。

挿し込みの相性も良好です。

ものずき
ものずき

*シュミット「コンバーターK1(550円)」と同型。欧州共通(ヨーロッパ)規格として汎用性の高い、手頃なコンバーターのひとつです。

ペリカン|コンバーター

ドイツ・ペリカンのコンバーターです。

ボディーは透明感があり、インクの色・状態もよく見えます。

□サイズ|長さ75mm/直径7mm
□容量|およそ0.8mL
□方式|回転吸入式
□生産国|ドイツ

コンバーター使用時のポイント

セルサスの特長は、エラストマーという樹脂を使ったグリップ。

インクを吸入する際、グリップまで浸すと拭き取りに少し手間がかかります。

赤い丸で囲んだところまで浸す程度でインクを吸入するのがポイントです。

コンバーターを使ってみようという方は、このような点を留意してください。

まとめ

オートの万年筆「セルサス」で使えるカートリッジインクやコンバーターについてお伝えしました。

最後におさらいをします。

セルサスの互換性
  • 「欧州共通規格」のカートリッジ・コンバーターが使える
  • 「欧州共通規格」であっても相性の良し悪しがある
  • 「独自規格メーカー(以下)」のカートリッジ・コンバーターは適合しない
ものずき
ものずき

【独自規格】
セーラー・パイロット・プラチナ
アウロラ・クロス・シェーファー
パーカー・ラミー

同じ互換性の結果になる万年筆
  • 無印良品「アルミ丸軸万年筆」
カートリッジインク
  • インクの色・質とおしゃれな雰囲気「エルバン|トラディショナルインク」
  • カートリッジ1本の容量が大きいロングサイズ「ペリカン|4001」
コンバーター
  • カートリッジインクにくらべ、挿し込み部分の相性の良し悪しが出やすい
  • 相性も良好!手頃な価格でコンバーターを選ぶなら「ミドリ|MD万年筆用」
  • インクの視認性、金属パーツをあしらったワンランク上の雰囲気なら「ペリカン」
  • インクを吸入するときは、なるべくペン先を深く浸さないように進める

以上です。
最後までお読みくださり
ありがとうございます。

タイトルとURLをコピーしました